【簡易陰圧装置とは】
病院において、感染症の2次感染のリスクを低減させるためには、病原菌などが外にもれないよう、気圧を低くした病室である「陰圧室」の設置が有効である。
簡易陰圧装置は、一般病室に装置を備えて簡易的なダクト工事をするだけで、陰圧室に変えることを可能にする装置である。(厚生労働省資料より抜粋)
【簡易陰圧装置の必要性能】
1.「-2.5Pa要件(米国CDCガイドライン「空気予防策」)
陰圧隔離室は、2.5Paの差圧が必要(その根拠はCDCガイドラインに由来)廊下より連続的に負圧を維持、その値は-2.5Pa(0.01インチ・0.254mm水柱)とすること。定期的に、できれば毎日気圧をモニタリング(測定方法はマノメーター等)
2.空気感染疾患のコントロール(米国ミネソタ州保険部の情報)
➀【換気による空気中の感染浮遊物の希釈化】
フィルターによる感染浮遊物の除去、フィルターによる空気濾過は空気中浮遊感染物質による感染拡大のリスクを低減することができる。HEPAフィルターは空気中浮遊物質の分離に有効であることが確認されている。フィルターの濾過性能は最低限0.5μm以上の微粒子を90%以上除去できること。
②【推奨空気入替回数は1時間当たり12回】
空気中浮遊物質を90%、99%、99.9%除去するための必要時間(右表参照)
<例>1時間毎に12回空気を入れ換えた場合は空気中浮遊物質を、12分で90%、23分で99%、35分で99.9%除去できる。
<理論>12畳(19.8㎡)で高さ2.7mの病室の容積=53.46㎥、1時間に12回入れ換える必要風量=53.46×12回=641.52㎥/時間、換気装置の風量=641.52㎥÷10.5㎥/分=61分で12回換気する。
<弊社製品の性能>強:10.5㎥/分、弱:9.2㎥/分(ほぼ性能を満足している)
|